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マイナスの恋には強い意思力が必要

片想いの恋、障害のある恋、戯れの恋、嫉妬に狂う恋、不倫の恋、死を思う恋・・・これらには、一度は自分も陥ってみたいという甘く激しい響きがあります。ところが、これらはすべてマイナスの人生であることがわかります。誰にマイナスかといえば、女性にです。



実は、女性には自分をダメにしたい、ダメになりたいという堕落思想があります。だからこそ、これらの恋にあこがれる心があるのですが、以前はこれらの恋の種類は、すべて小説家の考える創作でした。

@ 片思いの恋
村上春樹『ノルウェイの森』、堀辰雄『菜穂子』、ヘルマン・ヘッセ『郷愁』、ヘミングウェイ『日はまた昇る』

A 障害のある恋
シェークスピア『ロミオとジュリエット』、三島由紀夫『春の雪』、吉本ばなな『悲しい予感』、ゴールズワージー『林檎の樹』

B 戯れの恋
モーパッサン『ベラミ』、ヘッセ『車輪の下』、樋口一葉『にごりえ』、田辺聖子『恋の棺』、森瑤子『ホテル・ストーリー』

C 嫉妬に狂う恋
シェークスピア『オセロ』、モーパッサン『死のごとく強し』、志賀直哉『暗夜行路』、ツルゲーネフ『初恋』、トルストイ『クロイツェル・ソナタ』

D 不倫の恋
三浦哲郎『愛しい女』、福永武彦『海市』、高橋治『風の盆恋歌』、ふーベール『ボヴァリー夫人』、ドストエフスキー『白雉』、林真理子『不機嫌な果実』、渡辺淳一『失楽園』

E 死を思う恋
堀辰雄『風立ちぬ』、瀬戸内晴美『遠い声』、伊藤佐千夫『野菊の墓』、モーム『月と六ペンス』、スタンダール『赤と黒』



このうち何作品かは手に取ったことがあるでしょうが、悲劇の主人公に自分を同化させ、いつか自分もそれほど激しい恋をしたいものだ、思ったことがあるはずです。

たしかに小説とはいえ、すべてが空想の産物ではなく、体験も実話も含まれているでしょうから、あなた自身が主人公になりえる可能性もあります。問題は、その恋に溺れて悔いがないぐらいの気持ちを持っていないと、その恋が終わったとき、腑抜け状態になってしまいます。

小説の構成は、ある時点で終わります。別れたところで完結するものもあれば、騙されて呆然とする箇所でジ・エンドになるものもあります。しかし、現実の生活は、女性であれば、それから平均82歳まで行き続けなければなりません。男だって77歳まで平均的寿命があります。

「夢を壊すようなことはいわないで!」と叱られそうですが、一つの恋に賭けるときには、思い出だけでも生きられる強い意志が必要なのです。


そうすれば、どんなマイナスの恋であっても、それにのめりこむことができるのです。あなたにその覚悟がありますか?







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